R言語でネイピア数eおよび指数関数について解説します。
この記事では関数expを使った指数関数の計算の仕方を見ていきます。
自然対数については次の記事を参照ください。
この記事で紹介するコードは以下からダウンロードできます。
指数関数
次の関数expで指数関数、ネイピア数を計算することができます。
上の関数expの引数は次の通りです。
x | numericまたはcomplex型のベクトル。 |
実行例
ネイピア数の値を取得したい場合は、次のように関数expの引数に1を渡します。
2.718...が取得できているのが分かります。
1 2 3 4 5 | > exp(1) [1] 2.718282 > log(exp(1)) [1] 1 |
また、引数にベクトルを渡すことで複数の指数関数の値を計算できます。
1から10までの連続するベクトルを渡すと、\(e^1, e^2, \ldots, e^{10}\) を一度に計算することが可能です。
1 2 3 | > exp(seq_len(10)) [1] 2.718282 7.389056 20.085537 54.598150 148.413159 403.428793 [7] 1096.633158 2980.957987 8103.083928 22026.465795 |
関数curveを使うと、簡単に指数関数のグラフを確認することができます。
1 | curve(exp, from = -5, to = 5) |
また、dnormという標準正規分布の関数がRでは定義されていますが、標準正規分布の関数を自分で作ることも可能です。
1 2 3 4 5 6 | densityOfStdNormalDst <- function(x) { density <- 1 / sqrt(2 * pi) * exp(- x ^ 2 / 2) return(density) } curve(densityOfStdNormalDst, from = -3, to = 3) |
以下、作成した関数のグラフです。
まとめ
R言語の指数関数について解説しました。
関数expでネイピア数および指数関数を計算することができます。